こんにちは。
ポプコレスタッフ・ハナコです。
先週は元町映画館さんで開催されている「#映画レビュー入門講座」
最終回に参加してきました!
こんな笑顔の私ですが、ずっとなんとか遅刻せずに参加していたにもかかわらず、なんと最終回に限って仕事が終わらず大幅の遅刻!
遅れてでも行ってよかったこの最終回の講座。
今回もレポートしたいと思います。
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過去のレポートはこちら
<1回目>元町映画館「#映画レビュー入門講座」に行ってきました!
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スタッフハナコ、まさかの遅刻!
ハナコさん! 早く早く!
今回はグループディスカッションから始まってるんで!
ご、ごめん!
タリーちゃんに先行ってもらって正解だったわ……。
とにかく!
今は、すでにグループディスカッションになっていて、グループに入らなくっちゃ!
私たちは課題映画『タレンタイム〜優しい歌』を見逃しているので、「細雪」チーム。
こちらの皆さんとご一緒させてもらいます。
遅ればせながらですが……、よろしくお願いいたします。
みなさん優しい……。
ハナコさん、とりあえず今みんなの課題を読みあいっこして、「細雪」の感想を話していたんですけど、ハナコさん課題は?
ほら、メールで送る文字数制限のない『タレンタイム』か『細雪』のレビューと、もう一つが短評って……
今回全然ダメダメです!
みなさんのレビューを聞いて学びます!
5回の講座で身につけたことは……
元町映画館さんの「#映画レビュー入門講座」の最終回のレポートです。
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5回目(最終回)は、
元町映画館(またレンタル可能作品)での上映作品(『タレンタイム〜優しい歌』もしくは『細雪』)で批評を⾏う。
事前に映画を観た状態でその作品の鑑賞 後に各⾃で批評(レビュー)を⽤意。講師による批評会実施。
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先ほどタリーちゃんとの会話の中でも書いていましたが、今回私スタッフハナコは遅刻してしまいました。
すでにグループディスカッションも進んでいる状況で追加していただきました。
ありがとうございます。
どうやら最初に課題の一つであった短評(チラシ、広告などに掲載される短文)を書いてくるというものがあったのですが、それをグループ内で発表し、さらに気になる場面について話し合いました。
(私はこの「短評」の課題をすっかり忘れていましたので、まさに丸腰での参加です)
とはいえ、もう一つの課題、市川崑監督『細雪』を観ての長編レビューを書いていたので、その時に気になった点を話しました。
【市川崑監督『細雪』を観て気になった点】
・女性と着物を美しく撮るぞ! という意気込みを強く感じる
・原作を読んでいたので、割愛された部分が結構ある
・市川崑自体が女系家族で育ったせいか、とても美しく描かれた蒔岡四姉妹が意外とリアルに描かれている場面がある
・古い映画(時代設定は戦前、公開されたのは1980年代)で、しかも大きな事件があるわけではないのに、飽きがこなくて面白かった
などなど……。
(『細雪』のレビューはまたシネマダイアリーで書かせてもらいますね)
班ごとにこのディスカッションでの話をまとめて発表。
私は『タレンタイム〜優しい歌』を見逃していたので、みんなの発表を聞いて俄然観たくなってきました。
ここで、課題映画『タレンタイム〜優しい歌』を少しだけ作品紹介を。
『タレンタイム〜優しい歌』
この作品は2009年、51歳の若さで亡くなったマレーシアの女性監督ヤスミン・アフマドの最高傑作で、長編映画としての遺作になった『タレンタイム(原題)』(2009)を『タレンタイム〜優しい歌』の邦題で8年の時を経て劇場公開されたもの。
ある高校で、音楽コンクール“タレンタイム” (マレーシア英語=学生の芸能コンテストのこと)が開催されます。
ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ち、二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転校生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じています。
マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える……。
公式WEBサイトはこちら → ★
今回この作品を観て映画レビューを書いているみんなの短評や発表を聞いていると、キーワードとしては以下のものが上がっていました。
・他民族をどう扱うのか?
・宗教(神様を身近に感じる)
・葛藤や隔たりをどう乗り越えていくのか?
・ドビュッシー「月の光」
・俳優さんが素人が多かったので、ドキュメンタリー的な雰囲気
観たくなりません?
検索したらこんな本がありました!
作品を観てから、読んでみたいですね。
5回の映画レビュー入門講座でちゃんとしたレビューが書けるのか?
今回、元町映画館さんのご紹介で「#映画レビュー入門講座」に(最後は遅刻してしまったものの)全5回すべて参加することができました!
さてさて、5回の講座で飛躍的に映画レビュー能力(?)が上がるかというとそうではないと思います。
映画レビューっていろいろあると思うんです。
もちろん映画評論家のように細かい部分やマニアックな視点、はたまた今回教えてもらったような監督の作家性を深く掘り下げて書く方法もあると思います。
でも、今回教えてもらったことは、先生方もおっしゃられていましたが、「こういった方法もあるよ」という一つの観方を教えてくれたもの。
ここから、自分がどういった人に読んでもらいたいか、共感を持って欲しいかによって書く内容は変わってくると思います。
「今回の経験をベースに、今後のレビューの役に立つことができればと思います」
という先生の言葉で終了した「#映画レビュー入門講座」。
私個人としては、市川崑監督や谷崎潤一郎などおなじみの巨匠について深く掘り下げた内容はとても面白かったですし、映画が大好きな方々を知り合うことができて楽しかったです。
森先生(お二人とも森先生でした)、ありがとうございました。
最後に元町映画館さんについて少し。
神戸・元町にある元町映画館さんは、映画の上映だけでなく、イベントにも力を入れているミニシアター。
今回の「#映画レビュー入門講座」もそうですが、他にも映画内のフレーズを勉強できる「English cafe」や、無声映画を生演奏で楽しむ「SILENT FILM LIVE」や数多くの舞台挨拶など、映画を観るだけだけでなく、もう少し幅広い楽しみ方を提案されています。
ぜひ一度元町映画館さんのWEBサイトにたくさん載っているイベントもぜひチェックしてみてください。
ポプコレでもたくさん取材させていただいていますが、今回の『タレンタイム〜優しい歌』のように普段だったら出会わないマレーシア映画などのような新たな出会いがあってとても面白いです。
映画ファンであるお客様と一緒に作り上げているような感じがする素敵な映画館ですよ!
関西の方はぜひ一度足を運んでみてください。
関西以外の方は、神戸には他にも個性的な映画館がたくさんありますので、ぜひ旅の目的として神戸の映画館を巡るのはいかがでしょう。
タリーちゃんとともに映画館が盛り上がるよう微力ながらお手伝いさせていただきます。
<参考図書>
中央公論新社
発売日 : 1996-02-18
|
#映画レビュー入門講座
映画にまつわる素敵なイベントをたくさん企画されている元町映画館さんで始まった「#映画レビュー入門講座」
映画好きな方なら、自分の好きな映画を上手くレビューできなくて悩んだことが一度はあるのでは?
世の中には本当にたくさんの映画で溢れています。
そんな中で出会ってしまった映画の感想や興奮を誰かに伝えたい、共有したい、そう思いながらも、うまく言葉が見つからない。
SNS、レビューサイトの発達で発信の場や機会は増えたものの、自分の文章には自信がない。
誰かのレビューを見て、そんな映画の見方があったかと驚くなんてこともあるのではないでしょうか。
あなたが観た映画の「感想」をより言葉を洗練し、一味違った「レビュー」にするため、言葉の表現力や映画を観る力を養うための「映画レビュー講座」を実施します。
講座受講後に参加者みなさんが映画雑誌の読者コーナーに「批評」を投稿することを目指します。
(元町映画館さんWEBサイトより)
「#映画レビュー入門講座」
【期間】2020年1月~2020年3月はじめ
【会場】元町映画館2Fイベントルーム
【定員】20名
【料金】各回1,500円(プレ講義は500円)
【講師】森年恵(甲南大学文学部非常勤講師 映画学)、森茂起(甲南大学文学部教授 臨床心理学)
【主催】元町映画館
【協力】甲南大学
※日程・講座内容など、詳細はこちらへ → ★
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元町映画館
神戸市中央区元町通4−1−12
078-366-2636
■JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ徒歩6分
■神戸高速鉄道「花隈」駅東口より南東へ徒歩6分
■神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町」駅2出口より北へ1分
公式サイトはこちら → ★
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