ゆぎょ

新しい武器登場!   紫のモノノケと戦った後、すぐに山を下り新しい町を進んでいくゆぎょ達。 おしゃべりなイエローチッチだけが、先ほどのモノノケとの対戦を振り返っていました。   「惜しかったよね。実際」 「まずは、UFOを破壊しておかなきゃ」 「目を狙えばよかったんだよ、目を」   実際に自分は何もしていないのに、好き勝手なことを言います。 ゆぎょ ...
モノノケ=宇宙人!?   ある日、長い長い坂を登り、気がつけば山頂を歩いていたゆぎょの一行は、 そこで初めて見るモノノケに出会いました。   「“モノノケ”、と呼ぶよりは宇宙人だね」   とイエローチッチが呟きます。   確かによく見ると、いつも戦うモノノケとは違い、 宇宙人のような不気味な雰囲気があるのです。 丸い紫色のそのモノノ ...
武器のチカラ   さて、イエローチッチにもらった葛籠を開け、僧の姿になった時から 『モノノケ』が見えるようになっていたゆぎょ。 『モノノケ』とは、人には見えないいたずら好きの妖怪で、世の中に起こる 不思議な現象の原因になっていることが多いのです。 旅が進むにつれて邪悪なモノノケは増える一方で、悪さをするモノノケを ゆぎょは次々と退治していきました。   もちろん、 ...
ざしきちゃんの秘密は・・・   ゆぎょの穏やかな旅は、急に賑やかなものに変わりました。 よくしゃべるイエローチッチは、目に入るものすべてに 口を出さないと気が済まないらしく、 お天気のことから周りを歩く旅人の服装まで ずっと話しながらゆぎょについてきます。   イエローチッチとは対照的に、ざしきは何か複雑な 事情があるらしく多くを語りません。 何も言わずに、 ...
イエローチッチとざしきちゃん   地球に来てから長く旅を続けている『ゆぎょ』は、 自分がどこから来たのか、何者であったのかを忘れていました。 地球の美しさに感動し、ただ旅を楽しむ普通の生活。 過去のことはよく覚えていないけれども、そんな旅の生活が ゆぎょの心を落ち着かせ、また豊かにするのでした。   ある日、ゆぎょがのんびり京の街を歩いていると、 道ばたで小鳥が倒 ...
そう遠くない未来。 このお話は、人だったり動物だったりが同じ言葉を話して共存する 少しファンタジーな世界でのお話です。   * * *     皇子「ゆぎょ」を探せ!   この物語は、地球だけにはとどまりません。 今回は、遠く離れた宇宙のお話です。   宇宙一の暴れん坊バズーガ星の王様『キングバズーガ』は手下を使ってやりたい放題。 ...
お地蔵様のお導き     夢枕に立ったお地蔵様と、ゆぎょの語らいは続きます。   「お地蔵様、わたしの過去って・・・それと今日の怪物とがどう関係するのか、わたしには・・・」     「記憶が戻ればあなた自身どうすればいいか分かるはずです。 そしてもうその姿は必要ないでしょう」   お地蔵様の持つ月の形の錫杖が明る ...
お地蔵様ふたたび     その夜、かぶり笠の中で眠るゆぎょの夢枕には、久しぶりにお地蔵様が現れました。 このお地蔵様は、まだざしきが旅の一行に加わっていなかった頃に 一度ゆぎょの夢枕に現れたお方。   もともと一人で世界各地を旅し、ただただこの世界の美しさに感動し、 もちろん旅先でたくさんの人々と出会ったゆぎょですが、 一緒に旅する相手はずっとおらず、気 ...
かぶり笠でひと休み     一緒に旅を続けてきたざしきがモノノケに連れ去られてしまい、 それから休むことなくざしきを追っていたゆぎょとイエローチッチでしたが、 気がつけば辺りは暗くなっていました。 そしてあっという間に夜が来て、さっきまでワァワァ喋っていたイエローチッチも ぐったりとしてゆぎょに抱かれたまま黙りこくっていました。   「チッチ、そろそろ休 ...
我に帰ってざしきを追え!     全てはあっという間の出来事でした。 さっきまで、虹色に輝くお花畑で花かんむりを作って 喜んでいたざしきが謎のモノノケにさらわれて、 今ここにいないのです。   「ざしきちゃんが・・・」   ゆぎょが何とかとっさに投げた刀は、 宙を舞いながら少し手前に落下してしまっています。   ...