こんにちは。

ポプコレスタッフ・ハナコです。

 

元町映画館さんで開催されている#映画レビュー入門講座

第1回目のレポートも書きましたが、今回は第2回目。

 

前回は絵コンテとかを描いたりして、

 

「あれ? 監督養成講座かしら?」

 

なんて思ってしまっていた私。(大変失礼いたしました)

 

 

 

今回は、ちょっと踏み込んできましたよ、映画レビューに。

 

 

 

 


 

 

2回目は、巨匠の話から始まりました。

 

 

 

私実は、今回お話のあった日本の映画監督3大巨匠の作品も見たことないんです……。

※今回の講義で溝口健二監督、小津安二郎監督、黒澤明監督の3人の巨匠にプラス成瀬巳喜男監督のお話がありました。

 

 

黒澤監督も?

とはいえ私もちゃんと見たことないかも。

 

 

ふ、不勉強……。

 

 

今度、まずは「七人の侍」から観てみるわ。

 

 

市川崑監督の作品はどう?

 

 

あ、市川崑監督は金田一ファンなので、結構観ています。

この機会に日本の巨匠と言われる監督の作品を観てみます!

 

 

 


 

 

小説は読者のイメージ、映画は監督の解釈

 

 

前回に引き続き、元町映画館さんの「#映画レビュー講座」の第2回目を受けてきました!

もちろん満席。

前回から受講されている方がほとんどの様子です。

 

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第2回の内容は……

課題映画/シーンの批評実習

映像文法用語を用いて批評を文章化(文字数:400字程度)

※講師による批評文章の添削、作品解説

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とのこと。

 

実際に原稿用紙と前回も使った絵コンテの用紙も配布されました。

 

 

まずは、日本の映画監督について。

特に世界的に評価されている日本の3大巨匠と言われる溝口健二監督、小津安二郎監督、黒澤明監督の3人の巨匠にプラス成瀬巳喜男監督の4人について、そして「巨匠」と呼ばれる方の共有要素について学びます。

 

どの方ももちろん超有名な監督なので、お名前は存じ上げているのですが、意外と作品は観たことがなかったタリーちゃんと私。

この機会にいろいろな作品を観ていこうと心に誓うのでした。

 

 

 

さて、肝心の課題作品は、市川崑監督の「細雪」です。

なぜこの作品を選んだかというと、

 

・この作品の舞台が阪神間で、神戸にゆかりのある作品である

・原作本の著者が、このレビュー講座の参考図書となっている谷崎潤一郎著「文章読本」である

・オリンピックイヤーである2020年に開催するレビュー講座なので、前回の東京オリンピックの記録映画の監督をした市川崑監督の作品である

 

 

以上の3点で選んだそうです。

 

この理由、とっても素敵です!

 

 

私、谷崎潤一郎が描いた原作本は読んでいるのですが、実は映画は観たことがありません。

実際に家で「細雪」を観てみました。

とりあえず、「細雪」のご紹介と感想など……。

 

 

 

 

細雪(ささめゆき)

 

 

昭和十三年の春、京都嵯峨の料亭、蒔岡家の四姉妹と幸子の夫貞之助が花見に来ている。

幸子は今度の雪子の縁談を本家の長姉鶴子から、家系に問題があるとの理由で断わるように言われ苛立っていた。

 

三女の縁談を中心に四人姉妹のそれぞれの一年間の出来事を、四季折々の風物を絡めながら描く、谷崎潤一郎の同名小説の映画化。

 

 

監督:市川崑

脚本:市川崑、日高真也

原作:谷崎潤一郎

出演:岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子、伊丹十三、石坂浩二

 

 

1983年製作/140分/日本

 

 

 

 

 

 

とにかく、最初にお花見に行くシーンがあるのですが、圧巻です!

クロースアップの桜と、ロングショットの桜、そしてイラストに描いていますが、会食中に会話している美人4姉妹の顔・顔・顔!

 

 

しょっぱなから作品世界にグッと引き込まれていきました。

 

 

 

 

 

さて、今回の講座の中で、一番私の心に響いたのは、

 

「小説はフレームがないので、読者のイメージによって違うものを思い描くが、

 映画は監督によって解釈が違うので同じ題材でも表現が違う」

 

ということ。

 

 

これを知っていると、今までの映画の観方が、ガラリと変わってきそうです。

 

 

 

 

つまり、今までは話の筋が面白いかどうか、役者さんが好きかどうか、演技力があるかどうかくらいでしか判断していなかったのが、

 

「こういうシーンを撮っている、こういうカメラアングルだから、こういうショットサイズだから、監督の意図としてはこうなのかもしれない」

 

とさらに深く作品を楽しむことができるってことですよね?

 

 

なるほど!

こうやって深く作品を知ることにより、単純にあらすじだけを紹介するレビューや、「面白かった」「つまらなかった」だけのレビューから抜け出すことができるのですね!

 

 

確かにこんなことをしっかりレビューで書いていたら

 

 

って言われそう。

 

 

実際に表現するのは難しいですが、意識が変わったのは確かです。

 

 

今回、終了後に交流会も開催されました。

参加された方々は、そりゃあもちろん映画好きでとにかくたくさん観ていらっしゃる!

まだまだ私なんて勉強不足です。

でもみなさんとお話できて楽しかった!

映画の話はつきませんね。

こういった機会を作ってくださった、元町映画館さんに感謝です。

 

 

 

実は3回目もなんとか参加できることになったので、次回の#映画レビュー入門講座が楽しみになってきました。

 

 

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3回目は、

参考図書『⽂章読本』(⾕崎潤⼀郎)を紹介し、⽂章の基本を学ぶ

課題作⽂に取り組み、無駄な⾔葉をすて、⾃分の⾔葉と出会う

 

<参考図書>

中央公論新社
発売日 : 1996-02-18

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自分の言葉と出会う……。

いつか無駄な言葉を捨てて、

私の言葉で素敵なレビューを

お届けします。

 

 

 

ではまた次回、レポートをお届けします!

 

 

 

 

 

#映画レビュー入門講座

 

 

映画にまつわる素敵なイベントをたくさん企画されている元町映画館さんで始まった「#映画レビュー入門講座」

 

映画好きな方なら、自分の好きな映画を上手くレビューできなくて悩んだことが一度はあるのでは?

 

 

 

世の中には本当にたくさんの映画で溢れています。

そんな中で出会ってしまった映画の感想や興奮を誰かに伝えたい、共有したい、そう思いながらも、うまく言葉が見つからない。

SNS、レビューサイトの発達で発信の場や機会は増えたものの、自分の文章には自信がない。

誰かのレビューを見て、そんな映画の見方があったかと驚くなんてこともあるのではないでしょうか。

あなたが観た映画の「感想」をより言葉を洗練し、一味違った「レビュー」にするため、言葉の表現力や映画を観る力を養うための「映画レビュー講座」を実施します。

講座受講後に参加者みなさんが映画雑誌の読者コーナーに「批評」を投稿することを目指します。

(元町映画館さんWEBサイトより)

 

人気の講座なので、すぐに満席になってしまうかも。

気になる方はお早めにどうぞ!

 

 

 

「#映画レビュー入門講座」

 

【期間】2020年1月~2020年3月はじめ

【会場】元町映画館2Fイベントルーム

【定員】20名

【料金】各回1,500円(プレ講義は500円)

【講師】森年恵(甲南大学文学部非常勤講師 映画学)、森茂起(甲南大学文学部教授 臨床心理学)

【主催】元町映画館

【協力】甲南大学

 

※日程・講座内容など、詳細はこちらへ → 

 

 

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元町映画館

神戸市中央区元町通4−1−12

078-366-2636

■JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ徒歩6分
■神戸高速鉄道「花隈」駅東口より南東へ徒歩6分
■神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町」駅2出口より北へ1分

公式サイトはこちら → 

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