こんにちは。ポプコレスタッフのハナコです。
今回ご紹介する作品は、「凪待ち」です。
実は私、ちょっと重いテーマの映画は苦手でした。
なので一度この映画を観た感想は「しんどい」というのが正直なところだったのです。
・・・が!
何なんでしょう?
じわじわとくるんですよ。
こう、細かいところを思い出していくといいますか、
1度目の印象は悪いんですが、もう一度観たくなるというか・・・。
(わ、わかりにくいですかね?)
主演の香取慎吾さんは、今までのポジティブな役の印象をガラリと変えて、信じられないくらいのクズ男を演じています。
・・・ほんっとうにクズなんですよ。
彼がこんな役を演じることができるのにもびっくりですが、その自然さにも驚きました。
すごいです。
絶対自分でもダメだってわかっているのに、お金が入るとそのお金がどれだけ大事でも、どれだけ自分を思って与えてくれたお金でも使っちゃうんです、競輪に。
そして、負ける・・・。
最初見たときは、もう腹が立つだけだったんですが、あとでじわじわ来ている時にふと気づいたんです。
香取慎吾演ずるクズ男・郁男の状況は、ふとしたきっかけで誰もが陥ってしまうということに。
ほとんど伏し目がちで、笑顔なんて見せることがない状況の中で、ふとした時に見せる表情が
「あ、郁男って根っからのクズじゃなくって、もともとはいい人なのかもしれない」
と思わせられました。
前の稲垣吾郎さん主演の映画「半世界」の時も思ったのですが、みなさんそれぞれいい役者さんになっていますね。
次はどういった作品でどんな人物を演じるのか楽しみです。
さて、この作品ですが、監督は私が今まで観た映画の中で一番ゾッとした「凶悪」の白石和彌監督。
「凶悪」にも出ていたリリー・フランキーさんも出ています。
このコンビ、素晴らしいです。
最後まで目が離せないですよ!
それではタリーちゃんに紹介してもらいましょう。
「凪待ち」
誰が殺したのか?
なぜ殺したのか?
「孤狼の血」の白石和彌監督が、香取慎吾を主演に迎えて描くヒューマンサスペンス。
「クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけ、人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く。
無為な毎日を送っていた木野本郁男は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓と彼女の娘・美波とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。
亜弓の父・勝美は末期がんに冒されながらも漁師を続けており、近所に住む小野寺が世話を焼いていた。
人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、泥酔している中学教師・村上と出会う。
彼は亜弓の元夫で、美波の父親だった。
ある日、美波は亜弓と衝突して家を飛び出す。
亜弓は夜になっても帰って来ない美波を心配してパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。
その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され……。
こんな香取慎吾は見たことない!
それくらい、クズ男の役なのです。
新鮮な彼をぜひお見逃しなく。
「凪待ち」
監督:白石和彌
脚本:加藤正人
キャスト:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真
制作年度/国:2019年/日本/PG12
2019/6/28(金)より、全国ロードショー!
劇場情報はこちらからどうぞ! → ★
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