こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。
今回ご紹介する作品は『おしょりん』です。
この作品、日本におけるメガネ産業のはじまりのお話です。
小学校1年生の頃からメガネっ子の私は、もちろん興味あり!
それでは、タリーちゃんと一緒にご紹介していきます!
私、メガネかけてるじゃないですか?
は、はい。
そうですよね。
こんなに大変な歴史があったなんて・・・!
・・・ああ、感動していたんですね。
確かに、この作品は明治時代にメガネの製造を始めた福井県の農村の人々が、数々の困難を乗り越えて産業を発展する礎になった話。
オール福井ロケで、建物も重要文化財とかのすごいものばかり。
メガネ作りに使う道具も、実際に当時の職人たちが使っていたものを鯖江市のメガネミュージアムから借りて撮影に使ったらしいですよ。
真鍮でメガネのフレームを作る方法が丁寧に描かれているので、それを見ているだけでも勉強になる感じです。
豪雪地帯の農村で、“冬場の収入源としてメガネを作ろう”となって、全く知識のない人たちが少しずつ技術を磨いていく様は、応援したくなるものでした。
今では、日本のメガネの95%も福井県が作っているらしいし、本当に素晴らしい!
ヒロインである北乃きいさんが、最初はお転婆な感じの娘時代から、増永眼鏡の職人を支えるしっかり者の奥さんまで演じられていました。
親に決められた縁談で、最初は色々思うところあったっぽいのに、職人さんの面倒はもちろん、自分の着物を売ってまで支えていきます。
明治という時代背景を考えても見所はたくさんありますね。
一番印象的だったのは、頭が悪いと思われていた女の子は、学校で黒板が見えていないだけだったこと。
今の時代なら目が悪いのを発見するのって当たり前だけど、当時は「頭が悪い」ってことになっちゃうんだなあとか、本当に色々勉強になる作品でした。
改めまして、ポプコレスタッフ・ハナコです。
タイトルである『おしょりん』とは、田畑を覆う雪が固く凍った様を表す福井の言葉とのこと。
つまり、ぬかるんでたりすると回り道しないといけないところを、固く凍っているからまっすぐに進むことができる。
いくつになってもどんな時も、夢に向かって自由に突き進もうという想いが込められている。
確かに、作中で色々な困難な出来事が起こっても彼らはまっすぐ成功を信じて進んでいるので、おしょりん状態。
メガネを作る過程で、「メガネをかけている人が掛けやすいように」とか、掛けている人を思って作ってくれている表現が出てきたので、メガネユーザーとしてはうれしかったです。
また、最初に福井県のPRがガッツリされています。
エンドロールでも協力した福井県の企業名がズラリ。
福井の方々の福井愛あふれる作品だと思いました。
おしょりん
日本の眼鏡の95%を生産する福井。
ゼロから立ち上げた兄弟と、二人を信じ続けた妻の感動の物語。
明治37年、福井県足羽郡麻生津村あすわぐんあそうづむらの庄屋の長男・増永五左衛門と結婚したむめは、育児と家事で忙しい日々を送っていた。
ある日、五左衛門の弟の幸八が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。
今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。
成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。
初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。
だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。
そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。
彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。
(公式WEBサイトより引用)
とにかくキャストが豪華でビックリ!
福井出身の津田寛治さんと高橋愛さんも出演されていますよ。
=== DATA ===
監督:児玉宜久
脚本:関えり香、児玉宜久
原作:藤岡陽子『おしょりん』(ポプラ社刊)
出演:北乃きい、森崎ウィン、駿河太郎、高橋愛、秋田汐梨、磯野貴理子、津田寛治、榎木孝明、東てる美、佐野史郎、かたせ梨乃、小泉孝太郎
2023年製作/120分/G/日本
配給:KADOKAWA
©「おしょりん」制作委員会
公式HP:https://movies.kadokawa.co.jp/oshorin/
11月3日(金)〜 シネ・リーブル梅田、アップリンク京都、シネ・リーブル神戸、他全国公開中
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