イヌメンZ
地球に思いをはせる
おねえのりが銀河の流れ星に気を取られ、ロケットから飛び出して宇宙をさまよっている頃、
イヌメンZは、リクライニングシートですっかりくつろいでいました。
もちろん彼は、おねえのりがいたことも、そして消えてしまったことも知りません。
ただ、少し前よりは不安を感じていました。
これはおねえのりが姿を消してしまったことと何か関係があるの ...
さよなら、おねえのり
とんでもないことになってしまいました!
流星群に興奮したおねえのりが、うっかり窓から宇宙へと飛び出してしまったのです。
どうやら彼女はキラキラと光る『金平糖』のようにきれいな流れ星に夢中になりすぎて
力が入ってしまい、気がつけば、宇宙空間をくるくると移動していたのです。
おねえのりたち『かたのり族』は、見え ...
イヌメンZの知らないところで・・・
無事にオータ博士が送り込んできた追加システムを受け取り、
宇宙空間での作業を終えたイヌメンZは、極度の緊張を乗り越え、
ほっと一息ついていました。
操縦は自動運転に切り替え、大好きなアイスコーヒーを飲みながら
窓から見える銀河の美しさに言葉もありません。
(写真に撮って、地球で留守を守っ ...
ロケットがロボットになる
オータ博士と通信して、一方的に追加システムの話をされた日から数日後、
ロケットの底の方がガツンと揺れ、いよいよ追加システムがロケットに届きました。
あれからオータ博士は膨大な量のマニュアルを送ってきていて、
だいたいの概要はつかめていたイヌメンZ。
とはいえ、こんな大きな追加システムをドッキングさせるには、
ある程度 ...
地球との通信
丸一日かかってしまったものの、それでも驚異的なスピードで
ポップスター号の修理は完了しました。
「思ったより時間がかかってしまったよ。地球のレベルは低いと思ってたけど、こんなものも作れるんだね」
おにびよの仲間が、褒めているのかからかっているのかわからない
口調で言いながら、エンジン部分のどこに問題があったのか、
次に同じ現象が ...
アイスコーヒーで深まる友情
さらわれたぽちまりを追って、地球から宇宙に飛び出したイヌメンZ(ゼット)。
最初は順調にいっていたものの、ロケットのエンジントラブルにより、
地球から38万km離れた星に不時着して出会ったのは、
『おにびよ』と『あかびよ』という親切な宇宙人でした。
そして今、おにびよの仲間にロケットの修理を頼んでいます。
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宇宙人に遭遇する!
「う〜ん。どうやらなにかおかしいな・・・」
イヌメンZはロケットを操縦しながら
つぶやきました。
実はさっきからエンジンの調子が悪いのです。
地球ではバイクの調子が悪くなっても、
路肩に停めて、自分で整備できるイヌメンZも
さすがにロケットを宇宙空間で漂わせながらでは
どうやって整備すればいいのかわかりません。 ...
いよいよ宇宙へ!
オータ博士の活躍により、
驚くほどスムーズにロケットは完成しました。
ロケットの完成までの間に、イヌメンZは秘書である
タリーに連絡を取り事情を説明。
どうやら向こうでもいろいろと新事実は発覚している
様子で、お互いの状況を報告しつつ、今後の方針を
固めていくイヌメンZ。
いつも一緒に仕事をしているタリーとは、
...
オータ博士登場!
庭に突き刺さり、朽ち果てたように見えるロケット・・・。
イヌメンZのおじいちゃんが昔作ったこのロケットだけが、
「ぽちまり救出作戦」の希望の光でした。
その昔、おじいちゃんの助手としてこのロケット作りに携わっていた
オータ博士の助けを借り、もう一度このロケットを蘇らせて
ぽちまりを助けに行こうと思いついたイヌメンZ。
...
このロケットで・・・追えるだろうか?
ぽちまりが宇宙人にさらわれた・・・。
その事実がイヌメンZを突き動かしました。
ふと思いついたことがあって、バイクを飛ばして自宅へ戻ると、
そのまま慌てて庭に回りこみます。
この家は、かつて天才発明家だったイヌメンZのおじいちゃんが
住んでいた一軒家で、今はイヌメンZがひとりで住んでいるのです。
裏 ...