こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。

 

久々の作品紹介となりましたが、今月はこちらの作品の他にももう1作品ご紹介予定です。

どうぞお楽しみに。

 

さて、今回ご紹介する作品はアンダーカレントです。

少し重いテーマではありますが、終始美しい映像だったり、レトロな銭湯だったりと興味深いところがたくさんありますよ!

 

それでは、タリーちゃんと一緒にご紹介していきます!

 

 


 

 

キャストが素晴らしい! の一言です

 

 

「人をわかるってどういうことですか?」タリーちゃん

 

 

あ、いきなりそれ聞いちゃうんですね。ハナコさん。

このセリフ、もちろん作中で出てくるセリフです。

 

リリー・フランキーさん演じるとても胡散臭い探偵に失踪した旦那である悟のことを色々言われた主人公かなえが、「あなたに彼の何がわかる?」と言い返した時に言われたセリフです。

 

 

かなえさんを演じるのは真木よう子さん。

この時、うっ! て言葉に詰まってしまったんですよね〜。

で、わかるって何だろうって考えちゃう。

 

そう思い出したら、見ている方もほんとわからないことだらけで、失踪した旦那(永山瑛太さん)、急に現れた謎の男(井浦新さん)、学生時代の同級生(江口のりこさん)、なんだか全部怪しく思っちゃう。

 

 

そういえば、このリリーさんの探偵が胡散臭くてすごくいいんですよ!

すごくいい加減っぽいのに、決めるとこ決めてくるみたいな。

 

 

リリー・フランキーさん、『凶悪』(2013年公開)の時の先生を思い出しちゃった!

めちゃくちゃ強い役だったけど、同じようなこと言ってたんです。

「失踪者ってほとんど見つからない。日本で年間何人が失踪してると思います?」って。

淡々とした演技なのに、なんだか迫力あるんだよなあ。リリーさん。

 

 

ハナコさん、よく『凶悪』に例えますよね。

あ、この作品かなり怖い(人怖話)ので、気になって観る方は要注意です。

 

それにしても、他のキャストの方もかなり良くなかったですか?

私、井浦新さんのオーラが消えすぎていて、もう堀にしか見えなかったです。

あんなにかっこいいはずなのに・・・。

 

 

井浦さん、めちゃくちゃ抑えた演技でしたね。

ちょっと感情が出るシーンもあるのですが、このギャップがなかなか良かった。

 

 

主人公であるかなえは、夢の中でよく水中に沈められて首を絞められたりするのですが、この水中の真木よう子さん、美しいので必見です。

 

なんかずっと水中にいるようなそんな作品でした。

 

失踪した夫(永山瑛太さん)はなぜ失踪したのか?

急に現れた謎の男(井浦新さん)は何者なのか?

かなえ(真木よう子さん)はなんかトラウマ持ってそう?

 

色々気になることがたくさんありますが、実は見た後すっきりします。

そして、こちらの作品は見終わった後すぐにもう一度観たくなってしまう作品でした。

 

是非これは大きなスクリーンで観ていただきたいと思います。

私ももう一度観に行きたいと思っています!

 

 

 


 

 

原作漫画も素晴らしいので、ぜひ読んでもらいたい!

 

 

改めまして、ポプコレスタッフ・ハナコです。

 

『アンダーカレント』試写で拝見させてもらった後すぐにkindleで原作漫画購入しました!

漫画は漫画で、とても良い作品です。

なんだか繰り返し読んで、そして映画を観て、色々と考えたい、そんな作品です。

 

さっきタリーちゃんとの会話の中で、いきなり私が言ったセリフ

「人をわかるってどういうことですか?」

以外でも、心にささったセリフがいくつかありました。

 

失踪した夫の話を友人にした時にかなえがいうセリフ

「彼にとって私は心の中のことを話す相手じゃなかった」

 

これも刺さりましたね。

 

でも、結局自分もどうなんだろう?

本当の気持ちを話すことができている?

そしてそういった本心を話してもらっている?

 

人間、大なり小なり誰しもが思い至る気持ちをこの作品では全面的に押し出され、なんとなく苦しい、そんな感じ。

ただ、映像は美しくただしんどいだけではない作品です。

 

実は、漫画と映画ではラストシーンが少し違います。

個人的に、漫画ファンの方でも映画の終わり方は嫌いじゃないんじゃないかなと思っているのですが、いかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 


アンダーカレント

 

誰しも、人には言えない大切な<嘘>を秘めている。
穏やかな日常に漂う<心の奥底>に触れたとき、差しこむ一筋の光とは––。

 

 

銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。

なんとか銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が「働きたい」とやってきて、住み込みで働くことになり、二人の不思議な共同生活が始まる。

一方、友人・菅野に紹介された胡散臭い探偵・山崎と悟の行方を探すことになったかなえは、夫の知られざる事実を次々と知ることに。

悟、堀、そして、かなえ自身も心の底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくる−。

 

(公式WEBサイトより引用)

 

 

 

こちらの作品、レトロな銭湯(なんと薪を燃やしてお湯を沸かしているのです)が舞台で、インテリアなんかももちろんレトロ。

壁に貼ってあるポスターとかそういうのも全くおしゃれじゃなくてリアルです。

居住スペースも昭和の香り漂うもの。

 

それでもなんだか懐かしいような感じもしてほっこり。

近所にあったら通ってしまいそうです。

(銭湯行ったことないけど)

 

 

 

=== DATA ===

 

監督:今泉力哉『愛がなんだ』『ちひろさん』

出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央

音楽:細野晴臣『万引き家族』『メゾン・ド・ヒミコ』

脚本:澤井香織『愛がなんだ』『ちひろさん』、今泉力哉

原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーンKC」刊)

 

2023年製作/143分/G/日本

配給:KADOKAWA

 

公式HP:https://undercurrent-movie.com

 

豊田徹也/講談社 2023「アンダーカレント」製作委員会

 

 

 

10月6日(金)〜 全国公開

 

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