こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。

 

今回ご紹介する作品は川っぺりムコリッタです。

 

『かもめ食堂』好きな私は、荻上監督の最新作ということで楽しみにしていました。

また美味しそうなご飯がいっぱい出てくるんだろうなあ〜。

 

 

それでは、タリーちゃんと一緒にご紹介していきます!

 

 

 


 

 

 

<注意>やっぱり飯テロです!

 

 

 

タリーちゃん、とりあえずご飯炊こうか。

 

 

そ、そうですね。

確かイカの塩辛はあったはずなので、持ってきます。

 

 

失礼しました!

でもこの作品をご覧になた方は、まずご飯炊こうと思うはず。

そして、イカの塩辛が欲しくなるはずなんです。

 

 

松山ケンイチさん演じる主人公・山田が、イカの塩辛工場で働いているんですよね〜。

この工場の場面は、結構グロいと言うか、イカを捌いていく場面が出てくるのですが、山田が家でご飯を食べるとき、白飯に味噌汁、そしてイカの塩辛なんです!

 

 

お隣のムロツヨシさん演じる島田が美味しそうなきゅうりとトマトとかを持ってくるんですよ〜。

みんなお金は持っていない設定なんですけど、モノの豊かさではなく、今あるもので小さな幸せを見つけていくっていう感じが良かったです。

 

 

毎日同じご飯でも美味しそうでしたもんね。

実は結構重い話も入ってくる作品なんですが、こういった食事だとか、近所の人との関わりとかで救われる場面も多かったですね。

 

 

「死」や「弔い」について考えさせられる場面も多い作品でした。

1回観るだけじゃなくて、なんかも観たら色々感じ方も変わってくるかもしれない作品です。

私ももう一度、映画館で観てみようと思います!

 

 

 

 


 

 

 

観れば観るほど、味が出る

 

 

改めまして、ポプコレスタッフ・ハナコです。

先程、タリーちゃんと語っていた場面の最後にちらっと言っていましたが、こちらの作品は結構何回も観てしまう系の作品だと思います。

実はオンライン試写で観せてもらったんですが、実は連続で2回観てしまいました!

 

一回目はサラッと観ちゃってたんです。

 

(淡々と進む作品だなあ)

(ムロさんみたいなお隣さん、嫌だなあ)

※ムロツヨシさん演じる島田という隣人は、入居した当日に来て風呂を貸してくれと言ってきます

(相変わらず、フードスタイリストの飯島さんのご飯は美味しそうだなあ)

 

なんて気軽に思っていたんです。

でも、主人公の父親が孤独死しているという連絡が入り、ほぼ会ったこともない父親の遺骨を引き取りに行ったり、色んな人の死生観、弔い方法なんか出てきます。

 

近しい人の死後、取り残された人はどうやってその死に向き合っていくのか。

 

そういった深い命題があり、一度観ただけではわからなくなってしまうので、もう一度観たくなってしまう。

観ている人の年代によっても感じ方は変わりそうですね。

 

そこまで深く掘り下げなくても、単純に『美味しそうなご飯が出てくる作品』としても素晴らしい作品だと思いますので、難しそうと思わずに是非ご覧になってみてはいかがでしょう?

 

私はこの週末に白ごはんをたくさん炊いて、イカの塩辛ときゅうりを用意しようと思います!

 

 

 

 

「ムコリッタ」(牟呼栗多)とは、仏教の時間の単位のひとつで、1/30日、つまり48分を意味しているとのこと。

荻上監督は、

「生と死の間にある時間を、ムコリッタという仏教の時間の単位に当てはめてみた」

とおっしゃっています。

 

この作品を見終わった時、じわじわとこの意味がわかってきた気がします。

 

 

 

 


川っぺりムコリッタ

 

 

心をほぐす 幸せがある

 

 

山田は、北陸の名もなき町にある「イカの塩辛」工場で働き始め、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という安アパートで暮らし始めた。

できるだけ人と関わらず生きていこうと決めていた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの冷えた牛乳と、炊き立ての白いごはん。

山田は、念願の米を買い、ホカホカ炊き立てご飯を茶碗によそい、イカの塩辛をご飯に乗せた瞬間、部屋のドアがノックされる。

ドアを開けると、そこには隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと立っている。

ぼさぼさ頭で汗だくの男は、庭で野菜を育てているという。

以来、毎日のように山田の家にやってくるようになったことから、山田の静かな日々は一変する。

このアパートの住人はみな、社会からは少しはみ出した感じの人たちばかりだった。

無論、みな貧乏だ。

夫を亡くした大家さんはなんだか訳アリの雰囲気だし、墓石売りの溝口さんは息子を連れて訪問販売しているし、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、なぜだか住人たちと関わりを持ってしまっている。

 

ある日、子供のころに自分を捨てた父の孤独死の知らせが入る。

なぜ、とうに縁が切れた父親の死後の面倒をみなければならないのか?

反発しながらも、島田に説得され、山田は遺骨を引き取りに行く。

父が残した携帯電話には「いのちの電話」への着信履歴が残っていた。

自分を捨てたと思っていた父の死因は自殺だったのだろうか?

母に捨てられて以来、「自分なんか生まれてこなければよかった」という思いと戦ってきた山田は、腹立たしいような、「やっぱりそうだったのか」と落胆するような複雑な感情にかられる。

そんな山田を、島田は不器用に、かつ優しく励ます。

少しずつ友情のような関係が芽生え始める山田と島田。

溝口の墓石が破格の値段で売れたときは、ハイツムコリッタの皆で食卓を囲む。

山田の心に光が灯り始めた頃、山田が北陸の町にやってきた「秘密」が、島田に知られてしまい―。(公式WEBサイトより引用)

 

 

 

ご飯が気になる作品でしたが、私としてはファッションも気になるところ。

とはいえ、男性陣はほぼ同じ服、お墓を売るセールスマン親子は喪服・・・と、ファッションはそこまで期待できない? と思わないでください!

そこはやはり満島ひかりちゃん演じる大家の南さんが素敵な服を着てらっしゃいます。

割烹着とかも着てるんだけど、結構いいなあと思ってしまいました。

満島さんマジック!

自分で着たら、ちょっとやばそうな気配なんですがね。

 

 

 

=== DATA ===

 

監督・原作・脚本:荻上直子

フードスタイリスト:飯島奈美

出演:松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、江口のりこ、田中美佐子、柄本佑、緒形直人、吉岡秀隆

 

 

2021年製作/120分/G/日本

配給:KADOKAWA

 

 

https://kawa-movie.jp/

 

 

9月16日(金)〜 大阪ステーションシティシネマT・ジョイ京都kino cinema 神戸国際他で公開

 

 

 

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