こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。
今回ご紹介する作品は『ヤクザと家族 The Family』です。
実は私、ヤクザ映画とか戦争映画は正直苦手だったんです。
今回の試写も実はちょっとドキドキしていたりしたのですが……。
結論から言います!
全く大丈夫でした!!!
これは、「全然怖いシーンがありません」というわけではありません。
もちろんPG-12作品なので、ちょっと暴力的なシーンもありますし、がっつりヤクザのお話なのですが、なんかもう、時代に翻弄された一人の男の人生なんですよ。
なので、苦手意識のある方でも観ていただける作品だと思います。
それではタリーちゃんとご紹介させていただきますね。
「ゴウ・アヤノ」がすごすぎる
ハナコさん大丈夫でした?
確か、この手の映画は苦手だったような……。
なんと、全然大丈夫だったんです!
ていうか、ヤクザとかそんなこと関係なく、ググッと引き込まれる作品でした。
もちろんバイオレンスなシーンもあったけど、それよりも皆さんの演技が素晴らしくて。
・・・ゴウ・アヤノですよね。
(すみません。私たち、いじっているのではなく尊敬の意味で綾野剛さんをこう呼んでいるのです)
1999年、2005年、2019年、全ての時代の賢治を見事に演じ分けていましたね。
ちなみに私は、一番イケイケの2005年のゴウ・アヤノがやはり一番カッコイイかと思われます。
2005年、やはりそうですよね。
でも、私は意外と2019年の哀愁もまた……。
と、とにかく!
演技派揃いのキャストでまるで自分も映画の中に入ってしまうかのような感覚でした。
このジャンルの作品がお好きな方はもちろん、ちょっと苦手だなと思われている方も観ないなんてもったいない!
ぜひ劇場でご覧ください。
映画でいろいろ学ぶことができる
改めまして、ポプコレスタッフハナコです。
今回のこの作品、一番のポイントは、「暴対法」。
今までニュースで聞くことはあっても、その内容はなんとなくわかる……くらいのものでしたが、この作品をきっかけに一体どういうものなのか興味を持ちました。
今まで観たヤクザものの作品は、この「暴対法」の内容がちらっと出てきても、そこまで翻弄されているような印象もなかったのですが(もちろん、たまたま私が観た作品が……ですよ!)、今回のこの『ヤクザと家族 The Family』は、がっつりその影響を受けてしまっているのです。
特に2005年から、次の場面が一気に2019年まで飛んでしまっているので、その落差がすごいんです。
暴対法が施行されたのが1992年。
改正が行われ厳しくなったのが、2013年。
(すみません、ざっくりで)
この14年の間にこんなに変わってしまうなんて!
そして皆さん、きっちりその違いを演じ分けられています。
1999年には皆さん若く元気だったのが、2005年、2019年と時代が変わると全ての登場人物が同じように年を取っている。
もちろんメイクだったり、演技だったりですが、これがまた自然で全く違和感なく映画に集中できるのです。
また、エンディングで流れるmillennium paradeの歌は、なんだか作品を思い出させるじわじわくる曲で、ぜひともクレジットまで観て欲しい作品でした。
ヤクザと家族 The Family
1999年、2005年、2019年−−。
3つの時代で見つめる、一人の男とその【家族・ファミリー】の壮大な物語。
1999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、自暴自棄となっていたが、柴咲組組長のピンチを救ったことで、ヤクザの世界に足を踏み入れることになる。
2005年、ヤクザとして名を挙げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るため、ある決断をする。
それから時は流れ、2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた……。
『新聞記者』などの藤井道人監督がメガホンを取り、一人のヤクザの生きざまを三つの時代に分けて描くヒューマンドラマ。
主人公のヤクザを『新宿スワン』シリーズや『楽園』などの綾野剛、主人公と父子の契りを結ぶ組長を『終わった人』などの舘ひろしが演じるほか、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗などが共演する。
尾野真千子さん、2005年のシーンでは、めちゃくちゃキレイなお姉さんだったのに対して、2019年ではしっかり老けてます。(いい意味で、ですよ!)
時間の流れをしっかり感じさせてくれる演技はさすがだと思いました。
=== DATA ===
監督・脚本:藤井道人
出演:綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ
主題歌:millennium parade
配給:スターサンズ/KADOKAWA
© 2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2021年製作/136分/PG12/日本
1月29日(金)
TOHOシネマズ梅田、 OSシネマズミント神戸、他全国ロードショー!
劇場情報はこちらからどうぞ! → ★
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