こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。

 

今回ご紹介する作品は酔うと化け物になる父がつらいです。

 

言ってしまえば、お父さんがアル中(依存症ということは作中ではでてきていませんでしたが、そう言ってしまってもいいと思う)で、朝シラフの時は真面目で無口で大人しいのに、夜帰ってくるときには酔っ払って「化け物」みたいに豹変したお父さんが帰ってくる……という家族のお話です。

 

 

私、あんまりお酒は飲まないんですが、タリーちゃんはお酒大好きなので「記憶は残ってるし大丈夫……」とかブツブツ言っていました。

 

 

 

 

 


 

 

 

……。

 

 

ハナコさん、言いたいことはわかります。

 

私、お酒が大好きなんですけど、この作品を観て

「酒は飲んでも飲まれるな!」

と心に刻みました。

楽しくお酒は飲まないと……、ですね!

 

 

ご陽気な間は、全然いいんですけどね〜。

 

うちの父も接待で飲めないお酒を飲んでたらしいんです。

新品のスーツを破って帰ってきて母がブチ切れた話

いまだに言われている……。

(何年前かは伏せさせてください)

 

 

いやいや、私そんなに酔い潰れないんで、大丈夫ですよ!

 

 

……はい!

この作品は、テーマ的には重いのですが、コミカルなタッチで描かれていたり、音楽がポップだったりと重くなりすぎない様に工夫されています。

お酒を飲む方も、飲まない方も、是非ご覧になっていただきたい作品です!

 

 

 

 


 

 

 

嫌なことも笑い話にしてしまおう

 

 

改めまして、ポプコレスタッフハナコです。

 

 

主人公である長女のサキが子供の頃から大人になるまでの物語。

原作者である菊池真理子さんが実体験を元にマンガ化したので、大筋は本当にあったお話とのこと。

(もちろんフィクション部分もあります)

 

映画化するにあたって作者の菊池さんは「なんだかんだ言っても、親は子を愛しているんだよっていう、“綺麗な家族愛”の話にまとめられたくない」と思ったのだそう。

そして、監督も菊池さんから「ハッピーエンドにして欲しくない」と言われたことが印象的だったとか。

 

 

いろいろ複雑な思いなんですね。

 

 

この作品の特徴として、

吹き出しを活用している

ということがあります。

こんなやつね

 

 

 

主人公サキの思いや考えを可愛い吹き出しで表現しているのですが、本来であれば心情をナレーションで語る場面をポップに吹き出しを使って表現することで、重くなりすぎず、エンタメ性の高い作品になったのでは? と思いました。

(いろんなレビューを見てみると、否定的な方も多かったですが)

 

アルコールに溺れるお父さんも泥酔して病的な感じじゃなくて、明るいんです。

クリスマスにサンタの帽子をかぶってベランダから登場したり、いろんなところで寝ちゃったり。

 

私がこの作品の中で一番印象的だったのは、サキがお父さんのことを漫画に描くことで

 

「嫌だったことが全部笑い話に変わった」

 

と気づくこと。

 

 

確かに、関西人は嫌なこととかあっても

 

「これはいいネタになるわ」

 

と思いがちなので、一番共感できました。

(かくいう私も海外旅行でパスポートなくしたり、財布を盗まれたことも今ではいいネタになっています)

 

 

 

このお話は、“美しい家族愛”なんかではありません。

でも、家族について考えさせられる作品です。

とりあえず、実家に電話してみたいなと思いました。

 

 

 

あと、これだけは言わせてください!

 

松本穂花ちゃんの目が綺麗で大きくて困る!

 

地味な格好なのに超可愛いです。

 

 

 

 

 

 

 

「酔うと化け物になる父がつらい

 

 

うちの“常識”は

いつだって

よその“非常識”だった。

 

 

 

田所サキは、父のトシフミ、母のサエコ、妹のフミと4人で暮らしている。

どこにでもある、至って普通の家庭。よその家庭と違っていたのは、父がアルコールに溺れていることと、母が新興宗教の信者であること。

田所家毎晩の一家団欒は、酔った“化け物”の介抱。

毎朝家を出て仕事に行く時とは別人になって帰ってくる父を迎える日は、壁に掛けたカレンダーに赤いマジックで×印をつける精一杯のいやがらせをするのがサキの習慣だった。

高校生になったサキを取り巻く環境は変わらない。

相変わらずお酒に溺れる父だったが、母はそんな生活に限界を迎え、父の誕生日に家族の前から消えてしまう。

 

原作は、アルコールに溺れる父を持った作者・菊池真理子の実体験に基づくコミックエッセイ。

主人公のサキ役を松本穂香、父・トシフミ役を渋川清彦が演じるほか、ともさかりえ、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太らが脇を固めている。

監督を務めるのは、『ルームロンダリング』(18)が話題を集めた注目の新鋭・片桐健滋。

辛い体験や悲しい出来事もコミカルに仕上げ、観終わった後、心があたたまる独特の作品に仕上がっている。

 

 

 

 

オダギリジョーさんどこで出てきているか、見逃してしまいました……。

ハナコさんは笑うばかりで教えてくれません。

私、公開初日に劇場へ行って確認しようと思います!

 

 

 

=== DATA ===

 

監督:片桐健滋

原作:菊池真理子『酔うと化け物になる父がつらい』(秋田書店刊)

脚本:久馬歩、片桐健滋

出演:松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、安藤玉恵、宇野祥平、森下能幸、星田英利、オダギリジョー、浜野謙太、ともさかりえ

 

2019年製作/95分/G/日本

配給:ファントム・フィルム

 

https://youbake.official-movie.com/

 

 

3/13(金)より、 シネ・リーブル梅田109シネマズHAT神戸、他にて公開

3/20(金)より、シネ・リーブル神戸、他にて公開

 

 

劇場情報はこちらからどうぞ! → 

 

 

 

 

 

 

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