こんにちは。ポプコレスタッフのハナコです。

 

今回ご紹介する作品は、「シラノ・ド・ベルジュラック」です。

 

ポプコレでも以前ご紹介した、「42ndストリート」や「ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』」と同じく、ブロードウェイで上演されたものをそのまま映画にしているもの。

こちらは、松竹さんがやっている「シネマ歌舞伎」と同じ感じで、「松竹ブロードウェイシネマ」という企画です。

ブロードウェイまで行かなくても、お手軽に本場の作品を観ることができる素敵な映画なのです。

 

 

 

 

 

しかもアップで見ることもできるので、衣装の細かいところや役者さんの表情など細かいところまでチェックできますね!

 

 

 

 

 

今回この作品で初めて知ったのですが、この主人公シラノはフランスの17世紀にいた実在の人物らしく、剣術家、作家、哲学者、理学者だったとのこと。

その彼を主人公として書かれた戯曲は、パリで1897年に上演されています。

しかもめちゃくちゃ大人気で、その後フランスだけでなく世界中で上演されたのだとか。

 

 

今回演出のデヴィッド・ルヴォー氏は、インタビューでこのように言っています。

 

「シラノ」は本当にロマンチックな劇です。

実際、しいて言えば、私のこれまでの作品の中では圧倒的に突出してロマンチックな劇ですね。

想像力の可能性と想像力のパワーを示す一種の魔法だということです。

自身の想像力を大切に育むことで、奇跡を起こすこともできるのです。

それが私たちを人間的に成長させます。

示しているのは…、もちろん言葉の力、私たちを別世界へといざなう言葉の力も示しています。

言葉が重要視されているからです。

「シラノ」では美しいラヴ・レターが書かれます。

だから私は言葉の祝祭のようだと思うのです。

 

 

 

ぜひこの機会をお見逃しなく!

 

 

 


 

 

「シラノ・ド・ベルジュラック」

 

 

「叶わぬ恋だから、ささえていたい。」

初演から123年。

語り継がれた傑作が、ニューヨークのブロードウェイから帰ってくる!

 

 

 

フランス軍隊に所属し、繊細な詩を綴り、人生観・世界観を多いに語り、剣術の達人であるシラノは、気が強く美しいロクサーヌに恋心を抱いている。

しかし、自分の見た目に自信が持てず告白する事が出来ない。

その時、ロクサーヌが友人のクリスチャンを慕っている事を知り、美青年ではあるが勘がにぶいクリスチャンの代行で、ロクサーヌへラヴ・レターを書き続ける。

そして、とうとう本当の事がロクサーヌへ伝わってしまう…。

 

 

本作、ブロードウェイ再演版『シラノ・ド・ベルジュラック』は、エドモン・ロスタンによる戯曲であり、2007年にリチャード・ロジャース劇場で上演された。

プレビュー公演は10月12日から始まり、オープニングは11月1日で翌年1月6日に幕を閉じた。

トニー賞作品『NINE』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』等でも有名な奇才デヴィッド・ルヴォーが演出を務めている。

1897年のエドモン・ロスタン戯曲を、アントニー・バージェス(『時計じかけのオレンジ』他)が脚色・脚本翻訳した。

主人公シラノ・ド・ベルジュラックをケヴィン・クラインが演じている。

相手役ロクサーヌにジェニファー・ガーナーが、シラノに助けられる若者クリスチャンをダニエル・サンジャタが演じる。

 

 

 

気の利かない男前クリスチャンか、ブサイクだけど才能あふれるシラノか……。

難しいところですね。

どちらにしても、こんな二人から言い寄られるロクサーヌ、羨ましい!

 

 

 

 

 

 

シラノ・ド・ベルジュラック

 

演出:デヴィッド・ルヴォー

原作:エドモン・ロスタン

翻訳・脚色:アントニー・バージェス

キャスト:【シラノ・ド・ベルジュラック】ケヴィン・クライン、【ロクサーヌ】ジェニファー・ガーナー、【クリスチャン・ド・ヌーヴィレット】ダニエル・サンジャタ、【ラグノー】マックス・ベイカー、【リニエール/テオフラスト・ルノード】ユアン・モートン、【ド・ギッシュ伯爵】クリス・サランドン、【ル・ブレ】ジョン・ダグラス・トンプソン、【ロクサーヌの侍女/修道女マルト】コンチータ・トメイ

 

配給:松竹

制作年度/国:2007年/アメリカ

 

3/13(金)より、なんばパークスシネマ(大阪)・神戸国際松竹(兵庫)にて1週間限定上映!

 

 

 

「松竹ブロードウェイシネマ」とは?

 

現代の舞台の本場はやはりアメリカ・ニューヨークのブロードウェイ。

でも、そう簡単にニューヨークへ足を運ぶ事はなかなか難しい。

そこで、お手頃な価格でゆったりと本場ブロードウェイの舞台を中心に数々の傑作を映画館でお楽しみ頂きたい―そんなコンセプトから誕生したのが、「松竹ブロードウェイシネマ」。

松竹は映画や歌舞伎・演劇、その他沢山のエンターテイメントを扱っている、言ってみれば「総合芸術」な会社。

だから映画と舞台の融合だって不思議じゃない。

日本映画史上初で、ブロードウェイの舞台を松竹が映画館から皆様へ、《最高な形》でお届けします!

 

 

「松竹ブロードウェイシネマ」公式アカウント:

Instagram →  https://www.instagram.com/shochikucinema/ 

Facebook → https://www.facebook.com/ShochikuBroadwayCinema

 

 

 

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