こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。
今回ご紹介する作品は2月7日金曜日公開の「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」です。
メインビジュアルを見て「LGBT系の作品かな?」くらいの感覚で試写を観たのですが、もっともっと深い作品でした!
……私、もう一度観たいかも。
わかる!
何層にもなっているというか……
厚みのある作品というか……
単純な作品でないことは確かで、一見「LGBT」をテーマとしたラブストーリーなのかと思ったんだけど、それだけじゃない!
最後の彼女たちの選択も……
ちょっとハナコさん!
ネタバレ禁止!
失礼しました!
是非映画館で作品のタイトルにもなっている「彼女たちの選択」をご覧になってください!
飛び出せる人と、留まる人
改めまして、ポプコレスタッフハナコです。
今回の作品は「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」です。。
先ほどのタリーちゃんとの会話でも言っていますが、一見メインビジュアルを見ると女性同士のラブストーリーなのかな? って思うじゃないですか。
でもこの作品、それだけじゃないんです。
主人公ロニートのお父さんは、厳格なユダヤ教のラビ(律法学者)で超正統派の指導者。
彼と親子の縁を切られてでも、このユダヤ教のコミュニティーから飛び出したロニートは、お父さんの訃報を聞き、ニューヨークからイギリスの実家に帰ってきます。
家を飛び出したとはいえ、父と二人きりの家族だった(多分お母さんも兄弟も出てこないので)にもかかわらず、彼が病気だったことも知らされず、新聞の訃報欄には「ラビ(父)には子供はいない」と書かれ、自宅も財産も全ての遺産はシナゴーク(ユダヤ教会)に寄付するという遺言状があることを知らされます。
自分が出て行ったとはいえ、やっぱり悲しいですよね〜。
そんな彼女を迎え入れてくれたのは、幼馴染のエスティとドヴィッド夫妻。
実はこのエスティと女性同士ながら惹かれあっていたことも、親子の縁を切られた原因の一つでもあります。
ユダヤ教に詳しい訳でもないので、作品を見ての単純な感想として読んでいただきたいのですが、この作品を通してみたこの超正統派ユダヤ教のコミュニティーは、もういろいろ守らないといけないことがあって大変!
いろいろな作品で出てくるユダヤ教の男性の服装は結構特徴的(黒い帽子をかぶったり髭がもじゃもじゃだったり)だった覚えはあるけど、女性もカツラを被らないといけないとか、謎!
でも、逆にユダヤ教との方からすると仏教やキリスト教、神道でも謎の行動は多いと思うので、そこは別にお互い様でしょうか?
それにしても、終始主人公の二人の女性が息苦しそうだったのが印象的でした。
そんな二人の最後の選択はどうなるのでしょう?
自分がどちらかの立場だったら……?
と考えながら集中して観てしまいました。
皆さんならは、どう選択しますか?
「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」
故郷を飛び出したロニートと留まるしかなかったエスティ
運命的な再会によって気づかされた「本当の自分」
厳格なユダヤ教のラビ(律法学者)で超正統派の指導者である父と信仰を捨てて、ニューヨークで活躍するカメラマンのロニート。
彼女は、自立して自由を謳歌しているようだったが、満たされてはいなかった。
また、幼なじみのドヴィッドと結婚し、ユダヤの掟に従って生きる教師のエスティは、信仰を守り、尊敬する夫との安定した結婚生活が幸せだと思い込もうとしていた。
ロニートの父のしをきっかけに運命的に再び出会った二人は、偽りの自分を捨てて本能的にお互いを求めあい、「本当の自分」を取り戻そうとする。
かつての純愛によって目覚めた二人が選んだ道とは・・・
「ナチュラルウーマン」で第90回アカデミー外国語映画賞を受賞したチリのセバスティアン・レリオ監督が、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ&「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムスをダブル主演に描く恋愛映画。
エスティを演じるのは、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」で主演を務めたレイチェル・アクアダムス。
真っ赤なドレスにキュートな笑顔が印象的だった彼女が、この作品ではユダヤ教徒の厳しい戒律にしたがって、地味なメイク・服装にカツラ姿。
そして笑顔を見せない……、途中まで全然気づきませんでした!
改めて俳優さんってすごいなあと感じた作品です。
=== DATA ===
監督:セバスティアン・レリオ
原作:ナオミ・オルダーマン
出演:レイチェル・ワイズ、レイチェル・マクアダムス、アレッサンドロ・ニボラ
2017年製作/114分/PG12/イギリス
原題:Disobedience
配給:ファントム・フィルム
http://phantom-film.com/ronit-esti/
2/7(金)より、テアトル梅田ほか全国順次公開
2/14(金)より、 シネ・リーブル神戸にて公開
劇場情報はこちらからどうぞ! → ★
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