こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。
今日ご紹介する作品は「トスカーナの幸せレシピ」です。
最初、何も予備知識なくこのタイトルを見て、てっきり
豊かな自然の中で、
元三つ星シェフが素材に
こだわった素朴な家庭料理を
提供するお店を始める
と思っていました。
これ、全くの想像です。
でもこの作品、全然こんな話ではないです!
・・・「三つ星シェフ」は当たっていました。
でもこの元三つ星シェフ・アルトゥーロは自然派どころか、怒りっぽくて色々問題を起こしている男なんです。
しかも、この腕利きのシェフが再生していくだけの話ならよくある話かもしれませんが、そこに登場するのはアスペルガー症候群の青年グイド。
グイドは料理をほんの少し味見しただけで食材やスパイスを完璧に言い当てられる「絶対味覚」を持っているのです!
その能力はオイルに付け込まれたハーブまで言い当てるくらいなので、かなりのもの。
この水と油のような二人が、最初はかみ合わないながらも少しずつわかり合っていく様は、何やらあったかい気持ちになって、心が洗われていくようでした。
さて、このグイド青年の「アスペルガー症候群」。
よく聞きますが実際にはどうなのかわかりますか?
アスペルガー症候群は、自閉症の3つの特徴のうち「対人関係の障害」と「パターン化した興味や活動」の2つの特徴を有し、コミュニケーションの目立った障害がないとされている障害です。(厚生労働省 e-ヘルスネットより)
グイドも確かに対人関係は苦手なシーンもあり、寝る前に小物をキレイに並べないといけないなどというパターン化した行動も作中で見ることができました。
でも、最初はためらっていたアルトゥーロもだんだんグイドのペースに巻き込まれていく感じが自然でよかった。
多かれ少なかれ、みんな器用な部分だけでなく、不器用な部分もあるはず。
アルトゥーロもめちゃくちゃ不器用な男で、怒りっぽいしうまくいかないことも多い。
ある意味似た者同士の二人だから、自然とうまくいったのかもしれませんね。
ちなみに、
思っているほど料理は出てきません!
それでもたまに出てくるイタリア料理は美味しそうだし、料理を中心に描かれた作品なのは確かです。
どうぞ、料理映画好きの方も、ヒューマンドラマ好きな方もご覧になってください!
バイク好きのイヌメンZも注目したアウトゥーロのバイク。
冒頭でしばらく乗ることができなかったので埃まみれになったバイクを愛おしそうに拭いてあげるシーンがありました。
バイク好きの方は全世界共通ですね。
薄眼を開けてなんども確認したロゴマークからそのバイクは「モト・モリーニ」のものだと突き止めました!(多分合っているはず)
しかもハンドル部分には「rizoma」のロゴが!
(rizomaはいつもポプコレがお世話になっている56designさんが代理店をされているので知っていたのです)
思わぬところでバイク繋がり!
よくわからない私とタリーちゃんは、イヌメンZに色々突っ込まれたのでした。
さて、それではタリーちゃんの映画紹介をどうぞ!
「トスカーナの幸せレシピ」
料理がつないだ“元一流シェフ”と
“アスペルガー症候群の青年”の友情を描く
イタリア発のハートウォーミング・スートリー
海外の超一流店で料理の腕を磨き、開業したレストランも成功させた人気シェフのアルトゥーロ(ヴィニーチョ・マルキオーニ)。
しかし、暴力事件を起こし、更生のために社会奉仕活動へ。
それは自立支援施設でアスペルガー症候群の若者たちに料理を教えることだった。
そんな生徒のなかに、「絶対味覚」を持つ天才青年グイド(ルイジ・フェデーレ)がいた。
グイドはアルトゥーロの運転で、トスカーナで開催される「若手料理人コンテスト」へ出場することになった。
「コンテストで優勝すれば、賞金がもらえて、車を買えて、恋人ができる!」と自分を育ててくれた祖父母のためにも自立を目指すグイド。
才能のすべてをかけた料理コンテストに挑むグイドだったが、ちょうど時を同じくしてアルトゥーロ自身にも再起をかけた大きな仕事が舞い込み、コンテストの途中で帰らざるをえない事態に陥る。
今や師弟関係以上の絆で結ばれたアルトゥーロとグイド。
果たして二人の“夢”は叶えることができるのか……。
イタリア映画は、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」など名作揃い。
でも最近の作品は、観やすくてわかりやすい!
この作品もとてもいい内容だけど観やすくて、しかもハッピーになりました。
イタリア映画、オススメですよ!
「トスカーナの幸せレシピ」
監督・脚本:フランチェスコ・ファラスキ
製作総指揮:アンドレア・ボレッラ
キャスト:ヴィニーチョ・マルキオーニ、ルイジ・フェデーレ、ヴァレリア・ソラリーノ、ニコラ・シリ、ミルコ・フレッツァ、ベネデッタ・ポルカローリ、ジャンフランコ・ギャロ、アレサンドロ・ヘイベル
制作年度/国:2018年/イタリア
10/25(金)より、シネ・リーブル梅田
10/26(土)より、京都シネマ
11/1(金)より、シネ・リーブル神戸
他にて公開
劇場情報はこちらからどうぞ! → ★
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