こんにちは。ポプコレスタッフのハナコです。
今回ご紹介する作品は「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」です。
この作品は、実在するソ連(ロシア)のバレエダンサー、
ルドルフ・ヌレエフの生涯を描いたもので、
彼がパリで亡命する過程も描かれています。
今の若者は「ソ連」とか行ってもわからないかもしれませんが、
この作品を見れば、冷戦時代の空気感が変わるかもしれません。
KGBの方々の監視や、当たり前のように現地のダンサーとの交流が
制限されている様子、亡命時の緊迫感も伝わってきます。
でも!
私が注目したのはここ!
前半部分に、結構長いこと映し出されるバレエの練習シーン。
トップダンサーでも基礎的な練習を繰り返しおこなっていることがわかります。
単純な動きなのにとても美しく、ずっと見ていることができるこのシーン。
ソ連からパリへやってきて、とにかくバレエにプラスになるにはということで
美術館などで多くの芸術作品を見て吸収しようとするルドルフと
基礎的なバーレッスンの対比をくりかえし描くのを見て、
トップレベルになっても基礎練習を怠らず、新しいものを吸収して進化を目指す
彼のプロ意識の高さを垣間見ました。(尊敬)
もちろん、バレエの舞台シーンも多いですよ!
バレエファン必見です。
それではタリーちゃんに紹介してもらいましょう。
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」
生きることは踊ること。
踊ることは生きること。
ただ、踊りたい
「ハリー・ポッター」シリーズや「シンドラーのリストで知られる名優レイフ・ファインズの監督作品。
「外国のダンサーとは喋るな」と圧力をかけられる冷戦時代、ソ連から亡命し、世界3大バレエ団で活躍した伝説的なダンサーであるルドルフ・ヌレエフの半生を描いた。
パリ公演のために生まれて初めて祖国ソ連を出たヌレエフはパリでの生活や文化・芸術などすべて吸収しようとしていたがその行動はKGBに監視されていて・・・。
主演はオーディションで抜てきされた現役ダンサーのオレグ・イベンコ。
2018年・第31回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞。
ハナコさんも描いていますが、歌舞伎を見ている時のような感じになりました。
どういうことかというと、伝統と努力・才能によって裏打ちされた
「確かな技術、安心感」を感じるダンスで、ハラハラしないというか・・・。
(伝わってほしい、この気持ち!)
とはいえ、ルドルフの行動はハラハラしっぱなしでしたけどね。
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」
監督:レイフ・ファインズ
キャスト:オレグ・イヴェンコ、アデル・エグザルホプロス、ラファエル・ペルソナ、
セルゲイ・ポルーニン、ルイス・ホフマン
制作年度/国:2018年/イギリス・ロシア・フランス合作
2019/5/10(金)より、シネ・リーブル神戸さんほか全国ロードショー!
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