こんにちは。
ポプコレスタッフハナコです。
今回ご紹介する作品は『朝が来る』です。
「最近ポプコレで紹介する作品、ちょっと重めが多いんじゃない?」
確かに、
ちょっと、エンタメ感よりも考えさせられる作品が多いでしょうか?
でも、全体の傾向としてこういった作品が多いように思います。
そして全て良い作品なので、ぜひご覧になっていただきたい!
もちろん今回ご紹介する作品『朝が来る』もです。
それではタリーちゃんとご紹介させていただきます!
最後のクレジットまでしっかり見て欲しい作品
私、この作品は『養子を産みの母と育ての母が取り合う』というようなストーリーを思い描いていたんです。
確かに、そんなお話かと思ったよね。
私、養子を迎える井浦新さんと、永作博美さん夫妻にめちゃくちゃ肩入れして観ていたので、「今更なんなん!?」と思う気満々だったんだけど。
この作品は、単純な構造ではないんです。
映画のあらすじにも載っているんですが、産みの母からの「子供を返して欲しい」という電話がかかってきたと思ったら、別人??? みたいな。
前半は井浦さん、永作さんの夫妻がどういう経緯で養子を迎えることになったのかが描かれています。
この作品を通して、『特別養子縁組』の一端を知ることができてよかったなあと思います。
河瀨直美監督だからかな?
ドキュメンタリーを観ているような感覚で、変に説明臭くないというか、説明的でも問題ないというか。
そうそう。
で、後半は実のお母さんの話に移行するんです。
結構長い作品(2時間20分)なんですが、切り替えがあるので、長く感じませんでした。
そして、一番声を大にして言いたいのは、
エンディングのクレジットが終わるまで必ず観てください!
ということです。
みなさんこれだけは、覚えておいてください〜!
恥ずかしながら、河瀨直美監督作品を初めて観ました
改めまして、ポプコレスタッフハナコです。
見出しにも書いていますが、実は私、世界的な映画監督である川瀨監督の作品を今まで観たことがなかったんです……。
すみません。
映画好きを自称していながら。
で、今回初めて観させていただいたのですが、正直な感想としまして、不思議な感覚でした!
なんか、上質なドキュメンタリーを見ているような感覚で、あっという間の2時間20分。
もちろんストーリーもありますし、原作だってある作品です。
でも、実際にこういったことになっている方々がいるんじゃないかって思わせる感覚なんです。
私の中では、永作さんと井浦さんは夫婦だし、浅田美代子さんは看護士でNPO法人の代表で養子縁組に尽力している方です。
実はもっと難しい作品を撮られていると勝手に思っていて避けていたんです。
(他の監督作品もチェックしておかないと)
さて、こちらの作品ですが、とにかくちょっとミステリー的な仕掛けもあって、
「電話をかけてきて家に来た女性が一体誰なのか?」
ということがけっこう気になってくるんです。
ちょこちょこ過去の映像と現在が行き来したりするんですが、絶妙に謎の女性の顔が見えない。
それっぽい人がいろいろ出てくる。
そういったミステリー要素が好きな方にもオススメの作品ですよ。
※11/4追記
実は河瀨監督作品「あん」は観ていました!
大変失礼いたしました……。
樹木希林さんと永瀬正敏さんのこの作品、熱にうなされていた時にベッドの中で観て、心穏やかになれた思い出があります。
インターホン描くの大変だったのに……!
朝が来る
平凡な家族の日常を脅かす、謎の女からの1本の電話。
この女は一体誰なのか?
一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。
それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。
ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。
当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。
渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。
いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?
産みの母である中学生ひかりが、最初のフレッシュなキラキラから、妊娠・出産を経ての変わりようがすごいです!
今後注目の女優さんですね!
=== DATA ===
監督・脚本・撮影:河瀨直美
原作:辻村深月「朝が来る」(文春文庫刊)
出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登
配給:キノフィルムズ|木下グループ
2020年製作/139分/G/日本
10月23日(金)
TOHOシネマズ梅田、 OSシネマズミント神戸、他全国ロードショー!
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