ポプコレものがたり
『魔女の黒い森』へ
腫れ上がった尾ひれもどんどん回復してきた頃、
イヌメンZに抱きしめられた(持ち上げられた、の間違い)ことを
毎日思い出してはニヤニヤしているぽちまり。
その話を何度も聞かされた幼馴染のららっこ君は、
「イヌメンZと付き合いたいなら、
人間にならないとダメなんじゃない?」
とぽちまりを笑います。
...
海へ帰らなきゃ!
つっきーの魔法で30分だけ足が生えるように
なったものの、イヌメンZに人間として会いたいがために、
会えるギリギリまでは尾ひれで立っていたぽちまり。
無理をしたせいか、ついに尾ひれが赤く腫れ上がり、
とうとう立つことができなくなってしまいました。
痛さのあまり、その場に倒れてしまいます。
イヌメンZに差し入れしようと用意したお弁当も
...
張りきる幼馴染つっきー
人間界の男の人を好きになった人魚・ぽちまり。
今まで、『恋に恋する乙女』だったものの、
実際に恋に落ちたのは初めて。
もちろんこの初めての恋を、
仲良しの幼馴染つっきーに相談します。
出会いから始まり、どんな人だったのか、
どんな話をしたのか・・・。
色々話は聞いているものの、
...
そう遠くない未来。
このお話は、人だったり動物だったりが同じ言葉を話して共存する
少しファンタジーな世界でのお話です。
* * *
一目惚れした乙女の決意
ここは、深い深い海の中。
海の中で暮らすぽちまりは、ママは人魚で
パパは元海賊の人間といういわゆる「ハーフ」です。
人魚と海賊というカップルなので、
もちろんパパとママが ...
地球に思いをはせる
おねえのりが銀河の流れ星に気を取られ、ロケットから飛び出して宇宙をさまよっている頃、
イヌメンZは、リクライニングシートですっかりくつろいでいました。
もちろん彼は、おねえのりがいたことも、そして消えてしまったことも知りません。
ただ、少し前よりは不安を感じていました。
これはおねえのりが姿を消してしまったことと何か関係があるの ...
さよなら、おねえのり
とんでもないことになってしまいました!
流星群に興奮したおねえのりが、うっかり窓から宇宙へと飛び出してしまったのです。
どうやら彼女はキラキラと光る『金平糖』のようにきれいな流れ星に夢中になりすぎて
力が入ってしまい、気がつけば、宇宙空間をくるくると移動していたのです。
おねえのりたち『かたのり族』は、見え ...
イヌメンZの知らないところで・・・
無事にオータ博士が送り込んできた追加システムを受け取り、
宇宙空間での作業を終えたイヌメンZは、極度の緊張を乗り越え、
ほっと一息ついていました。
操縦は自動運転に切り替え、大好きなアイスコーヒーを飲みながら
窓から見える銀河の美しさに言葉もありません。
(写真に撮って、地球で留守を守っ ...
ロケットがロボットになる
オータ博士と通信して、一方的に追加システムの話をされた日から数日後、
ロケットの底の方がガツンと揺れ、いよいよ追加システムがロケットに届きました。
あれからオータ博士は膨大な量のマニュアルを送ってきていて、
だいたいの概要はつかめていたイヌメンZ。
とはいえ、こんな大きな追加システムをドッキングさせるには、
ある程度 ...
地球との通信
丸一日かかってしまったものの、それでも驚異的なスピードで
ポップスター号の修理は完了しました。
「思ったより時間がかかってしまったよ。地球のレベルは低いと思ってたけど、こんなものも作れるんだね」
おにびよの仲間が、褒めているのかからかっているのかわからない
口調で言いながら、エンジン部分のどこに問題があったのか、
次に同じ現象が ...
アイスコーヒーで深まる友情
さらわれたぽちまりを追って、地球から宇宙に飛び出したイヌメンZ(ゼット)。
最初は順調にいっていたものの、ロケットのエンジントラブルにより、
地球から38万km離れた星に不時着して出会ったのは、
『おにびよ』と『あかびよ』という親切な宇宙人でした。
そして今、おにびよの仲間にロケットの修理を頼んでいます。
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