ハニーのお見舞い

 

ある冬の朝。

珍しく早起きして、出勤前に自宅でのんびりしていた

タリーは、食卓に常備されている大好きなミカンを

食べていました。

 

(ビタミン取らなきゃ・・・)

 

朝食にミカンを頬張るその肩には

ミカンが大好きな『ぼくのり』の姿が・・・。

やっぱり、タリーの家には不思議な生き物

『かたのり族』がいるようです。

 

朝の優雅なひと時に、電話の着信音が

鳴り響きました。

その着信は、イヌメンZから。

 

「大変なんだ!姪っ子のハニーちゃんが

病気らしくて!」

 

* * *

 

動揺するイヌメンZから話を聞き出すと、

どうやら森に住んでいる姪っ子のハニーが、

急に寝込んでしまったようです。

姪っ子を溺愛しているイヌメンZは、

心配で心配でどうしようもない様子。

そして、今日はどうしても抜けられない

仕事があるため、自分自身ではお見舞いに

行けないので、タリーに様子を見てきて

ほしいと連絡してきたのでした。

 

タリーは心配するイヌメンZの代わりに、

ハニーをお見舞いすることになりました。

森の中にあるハニーのおうちへは途中まで車で行き、

そこからは歩いていかないと行けない場所。

可愛い黄色の屋根とハチミツの看板が目印です。

ここは、ハニーのおうち兼お店

「ハニービー・カンバニー」なのです。

 

お見舞いのフルーツを持って、ハニーの家の

近くまで来たタリーは、なんだか変なものを

見つけました。

 

「あれは何?」

 

ハニーのお店の周りを、何だか丸くて

オレンジ色の宇宙人がウロウロしていて

窓から中の様子を覗いているのです。

 

「なんなの? 窓から覗いて!

変な宇宙人! 怪しいわね」

 

タリーが近づいて行くと、宇宙人は

驚いて逃げ出しました。

 

 

*2017年12月11日に公開されたものを再掲載しました。

 

 

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