落ちていた手紙

 

ある日のことです。

その日は大変なことが起きました!

なんと、人魚が事務所のドアの前に倒れていたのです。

もちろん事務所は大騒ぎ。

イヌメンZが人魚を病院へ連れて行くのを見送った後、

タリーはイヌメンZに頼まれた玄関のお掃除を

していました。

 

そこには、あの人魚の女の子が作ってきたと思われる

お弁当が散乱しています。

 

(手作りのお弁当、もったいないなぁ・・・)

 

タリーがそう思いながらお弁当の風呂敷を拾い上げた時、

中から封筒がひらりと落ちました。

 

「ん?」

 

封筒の表には「イヌメンZ様」とあります。

 

(あの人魚からの手紙かしら?)

 

タリーは大事にその手紙を保管すると、

事務所で仕事をしながらイヌメンZの帰りを待ちました。

 

すると、30分ほど経った頃でしょうか?

ドアの前で、「ブォン!」とエンジン音がしたかと思うと、

イヌメンZが大慌てで事務所に入ってきたのです。

 

「人魚を病院の前で降ろそうとしたら、

いなくなってたんだ!」

 

戻ってきて、同じことを繰り返し話すイヌメンZ。

 

「どこかで振り落としてしまったのでは?」

冷静に対応するタリーに、

イヌメンZも珍しく興奮気味に答えます。

 

「俺もそう思ったから、帰りはゆっくり探しながら

帰ってきたんだ。でも、どこにもいない。

まさに消えてしまったんだよ!」

 

タリーはさっきの拾った手紙を思い出し、

興奮するイヌメンZに手渡しました。

 

「これ、お弁当と一緒に落ちていたんですけど・・・」

 

 

 

*2017年10月4日に公開したものを再掲載しています。

 

 

 

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