そう遠くない未来。

このお話は、人だったり動物だったりが同じ言葉を話して共存する

少しファンタジーな世界でのお話です。

 

* * *

 

 

不思議な生き物と暮らすタリー

 

イヌメンZの事務所で働くタリーは、26歳。

美味しそうなお取り寄せや、

おしゃれを楽しむ普通の女の子です。

 

仕事は、主にイヌメンZの秘書をしていて、

忙しい彼のスケジュールを管理したり、

事務作業や受付まで。

多忙なイヌメンZの秘書は本当に大変で、

大好きなおしゃれも程々に大忙しの毎日を

送っているタリーなのです。

 

* * *

 

そんなタリーの自宅には、実はタリー自身も

気づいていない大変な秘密がありました。

 

実はこのおうちには『かたのり族』の一家が

棲んでいて、いつもいろいろな『かたのり』達が、

タリーの肩に乗っているのです。

 

猫のような、犬のような、鬼のような姿を

している『かたのり族』ですが、

妖精のように『見える人』にだけ見える

不思議な生き物。

肝心のタリーには全く見えてないらしく、

たまに(最近肩がこるなあ)と思うくらい。

 

美味しいものが大好きな生き物なので、

食べ物がたくさんあるタリーのおうちは

居心地が良さそう。

 

ほら、今日も大好きな豆大福を頬張る

タリーの肩に、和菓子が大好きな『おばばのり』が

乗ってよだれを垂らしていますよ。

 

 

*2017年9月1日に公開したものを再掲載しています。

 

 

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