ハニーも怯むマルビヨの迫力

 

 

キイビヨを縛り上げ、母艦ごとバズーガ星を目指すことにしたハニー。

いつの間にかオレビヨの用意した宇宙服を着こなして、

未知なる宇宙への旅にワクワクしていました。

 

母艦が宇宙へ飛び立って数時間が経過し、窓の外には銀河が広がります。

 

「あっという間に宇宙ね。ぽちまりちゃんもゼットお兄ちゃんもこの銀河のどこかにいるのかしら?」

 

大きなモニターの前ではこの母艦を操縦するオレビヨがいます。

オレビヨはすっかりハニーの子分と化し、自分の兄弟である

キイビヨにも仲間になるよう説得していました。

 

「やっぱりハニーさんのこの可愛さは、味方になってあげたい!

と思うわけなのよ。見てよ! あの宇宙服姿のかわいさを」

 

いくらオレビヨが熱弁しても、キイビヨは聞く耳を持ちません。

 

「大変なことになるよ〜。本当に・・・」

 

縛られたままブツブツ言っています。

そんな2人の会話は全く耳に入れないハニー。

なんとなく、ハニーが宇宙に慣れてきた頃、

突然モニターが唸って、画面にマルビヨが現れたのです!

そのグレーの丸い体は、オレビヨやキイビヨとそっくりですが、

マルビヨの目つきの鋭さは全く違います。

 

その姿を見たとき、ハニーは一瞬身を硬くしました。

一目見て、オレビヨやキイビヨのような小物とは違うと感じたからです。

 

しかし驚いたのはマルビヨも同じです。

モニター越しに映るハニー、オレビヨ、キイビヨの姿を目にして、

言葉を失くしているようです。

 

体を縛られたキイビヨが叫びました。

 

「マルビヨ!オレビヨがバズーガ星に人間の女を連れて行く気なんだ!」

 

キイビヨの声に、モニターのマルビヨが恐ろしい顔つきになりました。  

 

 

 

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