ロボタリーちゃん3号実家に帰る
驚異的なスピードでオータ博士とイヌメンZはロケットを完成させて
宇宙へと出発していきました。
タリーはオレビヨから送られてきたバズーガ星の場所をロケットに送ります。
(社長、どうか無事に帰ってきてください! なるべく早く!)
* * *
イヌメンZが宇宙へ飛び立ってから数日後、タリーが事務所で
バタバタしていると「お久しぶり」と言いながらオータ博士が現れました。
「さっきまでロケットの追加システムを作っていてね、
あっちで戦うならロケットを戦闘タイプに変換させるパーツを完成させなきゃ!」
ワクワクしている博士は、全くタリーの話を聞いてくれません。
「あの、社長は宇宙で順調なんでしょうか?」
ウキウキと難しい話(多分ロボットの中身の話)をしゃべり続ける
オータ博士の隙をついて、タリーがなんとか質問を挟んでみても
完全に無視されてしまいました。
ただ、オータ博士に悪意はなく、単純に話したいことに夢中なだけで、
タリーの言葉が耳に入っていないだけなのですが・・・。
タリーが目を白黒させていると、
「そういえば!」と博士が腰を上げた。
「あの子はどこ? ロボタリーちゃん3号」
タリーのお手伝いをしてくれるロボタリーちゃん3号は、
博士の発明品だったのです。
実は1号、2号があり、ここにあるのは3体目。
かなり改良され、頼り甲斐があるロボットになっています。
「ちょっと借りてもいいかな」
オータ博士はタリーの返事も待たず、
ロボタリーちゃん3号を車に乗せると帰って行きました。
「ちょっと! 博士! 今一番忙しくて人手が足りないのに!
ロボタリーちゃんを返してください〜!」
タリーちゃんは、しばらくオータ博士の車を追いかけましたが
博士には全く届いておらず、ロボタリーちゃん3号はそのまま
連れて行かれてしまいました。
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