バズーガ星の皇子を探して

 

旅の途中で偶然、以前戦った『紫の宇宙人』に遭遇したゆぎょ達。

どうやら、いつものように戦うというよりも、

今回はおしゃべりな宇宙人のおかげで、

地球に来ている目的を聞き出すことに成功しているようです。

 

 

* * *

 

 

(紫の宇宙人『ムラビヨ』と話をしている隙に、

誘拐された人たちを宇宙船から逃してくれ)

 

ゆぎょはムラビヨの話を聞きだしながら、

心の中でイエローチッチに話しかけた。

どういうわけか、ゆぎょとイエローチッチ、

ざしきは心の中で通じ合うことができるのです。

 

(そ、そんなあ〜。どうやってあんな遠くにある宇宙船から助けるのさ!?)

 

イエローチッチは動揺しています。

 

(数珠を、数珠を投げつけるのです!)

 

ざしきに言われ、首に巻かれている数珠を思い出した

イエローチッチは、数珠玉を宇宙船にぶつけて

誘拐されていた人たちを無事助け出しました。

 

(やった!)

 

イエローチッチがゆぎょに目を向けた時、

ムラビヨはゆぎょの問いかけに答え出していました。

 

 

* * *

 

 

「ビヨ星人は何をしに地球へ来たんだ?」

 

ゆぎょがムラビヨに尋ねると、ムラビヨは

 

「皇子を探しているんだ」

と答えました。

 

「昔、バズーガ星を捨てた皇子が地球にいるって

わかったんだ。平和が大好きな皇子のことだから、

こうやって俺達が大暴れしてたら

出てくるんじゃないかって思ってね」

 

「バズーガ星の皇子? 地球は広いのに、

どうしてこの辺をうろついてるんだ?」

 

ゆぎょが首をかしげるとムラビヨが手を

広げて笑いました。

 

「皇子に反応する探知機があるからさ。

ある程度マトは絞れてるんだよ」

 

 

 

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