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ぽちまりの行方は・・・

ここは、ハニーのお店のライバル会社『オレはちみつ堂』の社長・オレビヨの家。

“ぽちまりをさらった宇宙人と似ている”

というだけの理由で、タリーとハニーの女子２人に乗り込まれたオレビヨ。

最初は「知らない」の一点張りでごまかそうと思っていたようですが、

ハニーの迫力に圧倒され、ついに仲間であることを白状したのでした。

「とにかくあの青い宇宙人と連絡を取って！」

ハニーの怒りは収まりません。

自分よりも大きなオレビヨにもひるまず指示を出します。

タリーももちろん怒っているのですが、ちょっと冷静な部分もあり、

オレビヨの様子をみてみると、オレビヨはハニーに怒られつつもなにやら嬉しそうです。

（ハニーちゃんの家の様子を見ていたし、嫌がらせもしていたのに、

こんなに怒られても逆に怒ることもなく、いうことを聞いているのはどうしてかしら？）

そんなことを考えているうちに、オレビヨの家の一番奥にある小部屋につきました。

この部屋がどうやら通信室になっているようです。

部屋の中は、テーブルと椅子に本棚だけがあるシンプルなもの。

そのテーブルの上には、おじさんが体育座りをしているようなデザインの置物が

ポツンと置いてありました。

「これで通信できるんだよ。・・・アオビヨ！　アオビヨ！　こちらオレビヨ」

オレビヨがその受信機に話しかけました。

「ハ〜イ、オレビヨ兄さん、こちらアオビヨ」

オレビヨからの連絡を受けて、受信機からアオビヨの声が聞こえてきました。

＊　＊　＊

ハニーとタリーはオレビヨを挟んでアオビヨの声に聞き入っています。

「マルビヨに言われた通り人間を捕まえて騒ぎを起こしてたんだけどね、

すんごい金ヅルを見つけちゃってさ！」

興奮した様子のアオビヨにイラついたタリーが、オレビヨを押しのけて声をかけました。

「ちょっと青い宇宙人！　あなた髪の長い女の子を連れ去ったでしょ！　あの子を返してよ！」

・・・少しの沈黙の後、アオビヨの「無理だね」という声が聞こえました。

「この娘の涙は真珠になるんだ。今から俺の星、バズーガ星に連れて帰って、永遠に真珠を作らせるんだ」

ききき！　と笑いながらアオビヨは通信を切ってしまい、残った3人は顔を見合わせました。

（ぽちまりちゃんは一体どうなってしまうの！？）

タリーは、はるか遠くに連れさられたぽちまりが無事帰ってくることを

強く願ったのでした。

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