モノノケ=宇宙人!?

 

ある日、長い長い坂を登り、気がつけば山頂を歩いていたゆぎょの一行は、

そこで初めて見るモノノケに出会いました。

 

「“モノノケ”、と呼ぶよりは宇宙人だね」

 

とイエローチッチが呟きます。

 

確かによく見ると、いつも戦うモノノケとは違い、

宇宙人のような不気味な雰囲気があるのです。

丸い紫色のそのモノノケは、ゆぎょに気づくと

何やら光線で攻撃してきました。

 

とっさにゆぎょは錫杖で攻撃を跳ね返します。

しかしゆぎょはこのモノノケと対峙した時に、

 

(このモノノケ、錫杖では倒せない・・・)

 

と思っていました。

今までのモノノケとは全く違うパワーを感じ取ったのです。

 

(今まで使いこなせなかったこの剣を使いこなさないと勝てない)

 

そうゆぎょは思いました。

なかなか立ち退かないモノノケを見て、ゆぎょはとうとう紫の妖刀

『幻宙無双刀(げんちゅうむそうとう)』を振りかざします。

 

勢いよく刀が突き刺さり絶叫するモノノケでしたが、

仲間を従えてUFOに飛び乗ると空へと飛んで行ってしまいました。

 

「あの宇宙人は、捕まえないと危険です!」

 

ざしきは後を追うようにゆぎょを急かしましたが、あっという間に

UFOは向こうの山へ超えて見えなくなってしまいました。

 

 

 

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