武器のチカラ

 

さて、イエローチッチにもらった葛籠を開け、僧の姿になった時から

『モノノケ』が見えるようになっていたゆぎょ。

『モノノケ』とは、人には見えないいたずら好きの妖怪で、世の中に起こる

不思議な現象の原因になっていることが多いのです。

旅が進むにつれて邪悪なモノノケは増える一方で、悪さをするモノノケを

ゆぎょは次々と退治していきました。

 

もちろん、ゆぎょも素手で戦うのではなく武器で応戦します。

 

袈裟(けさ)をまとった瞬間から手にしていたのは、

まが玉がついた錫杖(しゃくじょう)です。

僧や修験者が持つ杖で、単純な武器として使うだけでなく

なにやらすごい力がありそうなのですが、

まだゆぎょはその全てを使いこなせていないのです。

やみくもにモノノケに向かって振り回し、

なんとか倒しているような状況でした。

 

いろいろ使ってみた結果、出会ったモノノケが口から出す黒い煙を、

錫杖に憑いている毛虫のような妖が吸い取れば、

人間を愛する謙虚なモノノケとして生まれ変わることがわかりました。

毒気の抜けたモノノケはとても可愛らしく、ゆぎょは気に入ったモノノケを

自分の使い魔として旅に同行させています。

 

他にも敵の大きさに変化する紫の妖刀『幻宙無双刀

(げんちゅうむそうとう)』がありました。

 

こういった武器をなんとか使いこなし、ゆぎょの『東への旅』は続くのです。

 

 

 

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