キュートビーたちの決意

 

寝込んでいるハニーには黙って、

森の長老の呼び出しに応じたキュートビー達。

たくさんの花に囲まれた長老の家へ行くと、

真っ白な髪の毛とヒゲのいかにも『森の長老』が

待ち構えていました。

 

初めて会う森の長老に緊張が隠せない2匹。

 

すると長老が静かに口を開きました。

「ハニーは、大丈夫かな?」

 

「長老様も御存じだったんですね。

ずっと、うなされているんです」

 

どうやら長老もクローバー畑での話を

森の動物達に聞き、ハニーの様子が

気になっていたのです。

そして、どういう気持ちでハニーが

寝込んでいるかもお見通しのようでした。

 

「ここより東の地に、虹色に輝く

花畑があるらしい。その花の蜜を集めて

伝説の虹色ハチミツを作っている

『フウ』という少女がいるそうだ」

 

森の長老はそう言って、キュートビー達に

お茶を淹れました。

 

「これでハニーが喜ぶ美味しいハチミツが

手に入るかもしれんぞ。とにかくその少女に

会いに行き、虹色ハチミツを分けてもらえ」

 

と2匹に言い、小さな壺を手渡しました。

 

ピンク色のその壺は、液体を入れると永遠に

その液体が枯れることなく常に満たされていく

不思議な壺でした。

 

「本当にありがとうございます」

長老にお礼を言って森を出る2匹。

 

「よし! 東の花畑で“フウ”に会って、

虹色ハチミツを分けてもらおう!」

 

旅に出る決意をするキュートビー達。

ハニーの親戚『イヌメンZ』へ連絡し、

ハニーの容態を伝えると、翌朝東へと旅立つのでした。

 

 

 

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